信楽焼きに浸かる
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信楽焼きに浸かる
お風呂は日本の特徴的な文化のひとつであり、ホテル龍名館お茶の水本店にご宿泊される方に是非その文化を改めて感じていただきたいと考えております。
また、日本に観光にお越しになる海外ゲストの方はもちろん、日本人でも「このお風呂に入ってみたい」と思っていただけるようなバスルームにしたいと考えておりました。
お風呂に入る文化は、身体を温めながら、一日の肉体的、精神的な疲れを汗とともにゆっくりと流す時間です。人によっては本読み、音楽を聴き、うたた寝をするなど、リラックスする場所ともなっています。
私達は、ホテル龍名館お茶の水本店で、慌ただしい東京での一日の疲れを癒し、翌日にまた気力体力ともに充足した状態で、出発していただきたいと思い、信楽焼きの陶器風呂をご用意しました。
ザラザラした表面からは想像もできないほど、ぴったりと背中に寄り添い、直径約110センチの大きな風呂に入るたっぷりのお湯がこれまでに無いお風呂での時間を提供してくれます。
鎌倉時代に始まる歴史
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鎌倉時代に始まる歴史
日本には檜風呂や五右衛門風呂など特徴的なお風呂が多い中、私達は今回、滋賀県の信楽焼きの陶器風呂を、ホテルのバスルームに迎え入れました。
「狸」の焼き物で有名な信楽焼きは、日本六古窯のひとつで、工芸工科によると鎌倉時代中期に始まったと言われています。独特の粘り気のある土が大物を作るのに適していると言われており、水瓶、種壺、茶壺、茶器、徳利、火鉢、植木鉢など、大物から小物に至るまでの幅広い製品があります。昭和51年には国より伝統工芸品として指定され、現在まで信楽は陶器の町として広く全国に知られています。
信楽焼きの陶器風呂は、近年日帰り入浴施設や地方旅館を始め多く導入されており、また個人宅での購入も増えてきており、海外からの発注もあると伺っております。
一つひとつが手作りの風呂
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一つひとつが手作りの風呂
私達は、実際に作られる過程も見学させていただきました。一つひとつを職人が手作りで作られており、それは丁寧に作られていました。 今回は私達ホテルの陶器風呂を製作いただいた丸元製陶社の動画がありますので、是非、信楽焼きの製作の様子をご覧ください。